カウンセリングという言葉は、正確に符号する日本語が存在しないといわれており、原語のまま日常的に幅広く相談という意味で使用されています。例えば、美容院で行われるヘアスタイルの相談もカウンセリング。
人間にはもともと成長力が備わっており、悩んでいる時こそが、自ら考える力を発揮し問題を乗り越え成長しようとしている瞬間でもあります。しかしながら、一番勇気が要るのは、自分を悩ませている現実と向き合う瞬間。目の前の認めたくない現実を正しく受け入れられないことにより適切な判断ができず、自らお悩みを拡大させてしまうことも少なくありません。
心理法務カウンセリング事務所OWL(以下当事務所)では、ご相談者様とともにお悩みと向き合い、自己理解を深め、問題解決への自己決定を促す心理的援助(心理学的手法を用いた相談対応)を行います。答えはもともとご相談者様ご自身が持っていながら、お悩みの原因が複雑に絡み合っていて整理できず、優先順位等が見えなくなっていることが多いのです。今まさに悩んでいらっしゃる方は、悩み考えるだけのエネルギーを有しています。自らのエネルギーで考え導き出した自己決定は、他者から指示・教示され実行することより目標を見失うリスクが低く、乗り越えたあかつきには大きな自信へとつながります。ここに自己決定を促す心理学的手法を用いたカウンセリングを行う重要な意味があります。
※身近な人への相談をためらう方へ・・・・心配をかけたくない、理解を得られるかどうかといった不安以外にも、身近で利害関係のある相手とのカウンセリング関係は二重関係とよばれるものを形成し、利害関係ゆえに感情的・支配的になりやすく、カウンセリング関係が成立しづらいとされています。また、問題解決後も相手から度々話題に出されてしまったりと、新たなストレス発生のおそれもあります。このような観点からも、守秘義務を有する第三者へ相談することに意味があります。
医療機関との違い
カウンセラーは、医者ではないため病名診断する立場にありません。また薬剤師でもないため、お薬をお渡しする立場でもありません。
こうした話をよく耳にします。「最近眠れない(不眠)」「何に対しても興味を持てなくなった」「理由もなく涙が出てくる」そして次の言葉は「自分はうつ病なのでは?」うつ病の判断基準とされているものと照らすと、医療機関で診察を受けたほうが良い状態が疑われますが、それでもためらいなく受診する人は少数派。背景には、うつ病をはじめとしたメンタルヘルス不調に陥っている人が激増しているにもかかわらず、いまだ広報が不足しており社会的偏見が根強いため受診の勇気を持てない、勇気を振り絞って受診予約電話をしたのに予約がいっぱいで診察まで半年待ち・・・・等の問題があるようです。
長い待機期間中に悪化してしまう危険性もあり、医師の診断書が取れなければ仕事を休職することもままなりません。メンタルクリニックに抵抗がある方でも、カウンセリングでしたら比較的お気軽にお越しいただけるのではないでしょうか。当事務所では、メンタルクリニックに行く勇気が持てない方や、診察待ちの方、既に受診していて病状安定しているけれど薬を服用し続けることに抵抗がある・・・・などといったご相談者様の対応も行っております。お気軽にご相談ください。(注:薬の服用中止は医師の指示に従ってください)
原則的に、心理カウンセリングの過程を飛ばすことなく、それを踏まえてキャリア形成支援やリーガル・カウンセリングに移行する、または、心理カウンセリングとキャリア形成支援、リーガル・カウンセリングを折衷的に行うことになります。お悩みの多くは単一ではなく複合的なもの。『どうしたら良いのか』以前に『自分自身はどうしたいのか』さえ解らないということも珍しくなく、また、感情的・暫定的な決断を冷静に見直し、より後悔の少ない選択・決断をしていくために必要な過程となります。キャリア形成支援 および 行政書士・特定社会保険労務士 を併せてご覧ください。